夕日が胸を打つのは一日の中でも短い間にしか見れないからだろうか。1日の終わりを告げる風景だからだろうか。学校や仕事が終わり、リラックスする時間として刷り込まれているのもあるだろう。理屈はわからないが、オレンジ色に揺らめく太陽は有無も言わさずに心を奪ってくる。
ライフの近くの歩道橋から不意に眺める夕焼けはつい見つめてしまう。

この辺だとライフは高級な部類に当たるスーパーだ。他が安売りすぎるので相対的に高級ストアとなってしまった。ここは成城石井では買い物をしない民の集まり。昔よりは変わったと思うけど。
夕焼けの見える方面は十条に向かい、赤羽にたどり着く。もっと行くと川口に着く。バスの車窓に流れる景色も感傷的にさせる。あぁ、帰ってきたなぁと落ち着ける。故郷の景色としての趣がある。この時間にしかない幸せがある。