ガンダムSEEDFREEDOMのサントラを聴きながら想い出に浸る サイド1編

2024/06/13

はじめに

2024年6月8日から、映画「機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM」がAmazonプライムで配信されました!!

とても嬉しいですね。

1月下旬に公開されたばかりなのに、なんだかあっという間に5ヶ月が経った気がします。

さて、Amazonプライムでの配信が始まり、ファンの間でSEEDFREEDOM熱が再燃しているようですが、私も再燃しています。

映画をじっくり観れるようになったので、サントラを聴きながら想い出に浸ってみたいと思います。

Mobil Suit Gundam SEED FREEDOM Original Soundtrack

これが「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM オリジルサウンドトラック」です。

私が購入したのはアナログレコード版なので、主人公の三大ガンダムがジャケットイラストを飾っています。

CD版のサントラは主人公3人がジャケットイラストを飾っていたので対照的ですが、レコードサイズの大きなジャケットには緻密な作画のメカニックの方が映えますね。

発売日は2024年3月20日。CD版は映画公開と同日の2024年1月26日発売だったのですが、レコード版は2ヶ月遅れての発売でした。

ジャケット裏面は曲目リストです。

SEED FREEDOMで使用されたBGMがCD版同様に全曲収録されています。主題歌や挿入歌は収録されていないですが、レコードの盤面を見ると頑張れば収録できそうな余裕があるので、ちょっともどかしいです。

ジャケットを開くと、ビームライフルを構えるストライクフリーダムガンダム弍式の姿が。

メリハリの効いたポージングでSEED感がありますね。

右側には、今回の映画に登場する各勢力のシンボルマークがズラリ。お馴染みの連合、ザフト、オーブに、今回初登場のコンパス、ターミナル、ファウンデーションです。

ジャケットを更に開くと、デスティニーガンダムspecⅡ、インフィニットジャスティスガンダム弍式も姿を現します。

前作DESTINYでは敵対関係にあったデスティニーがフリーダム、ジャスティスと並び立つところもさることながら、三大ガンダムのセンターにデスティニーが陣取っているというのも感慨深いです。

映画の主役はストライクフリーダムですけどね。

サイド1

ディスク1をレコードプレーヤーに乗せてみました。

ディスク1はキラを意識した青色の盤面をしています。

再生してみましょう。

1-01 序幕

本編開始直後のデュランダル議長のセリフから、ブルーコスモスのモビルスーツが出撃していく場面の曲です。

不穏な始まり方をしますが、途中に挿入されるオルフェのテーマがクラシックのような上品さを生み出しています。

SEED〜DESTINYでは手描き作画だったモビルスーツが殆ど3DCGになってしまった事は少し残念でしたが、兵器としての無機質な印象が強くなった気がするので、これはこれでよかったのかもしれませんね。

これまでのガンダムシリーズだと、劇中時間が少し経過すると登場モビルスーツも一新される感がありますが、FREEDOMではウインダムやジンなどこれまでの作品から継続して登場するモビルスーツが多く、懐かしいと同時に、あの時の戦いは時代を経て次の段階に移ったのではなく、そのまま続いているのだという事が感じられて良いです。

1-02 ミレニアム出撃

ミレニアムの登場から、イモータルジャスティスがカタパルトに固定されるまでの場面に流れていた曲です。

SEEDっぽいイントロから始まり、徐々に盛り上がっていく感じが、映画冒頭の不穏な空気を少し和らげてくれるのに加えて、SEEDらしさ満載のモビルスーツ発進シーンが映画への期待を高めてくれます。

ブルーコスモスやザフトのモビルスーツはこれまでの作品から続役なのに対して、コンパスのモビルスーツはゲルググやギャンなど新しい機体が目白押しで一気に目が惹きつけられました。

ゲルぐグとギャンのコンビは初代ガンダムの「テキサスの攻防」を彷彿とさせ、ワクワクします。

しかしこの場面、キラが仲間たちに防戦だけを指示するせいで仲間たちから不服なリアクションをされる、という少し煮え切らない場面となっています。

1-03 フリーダム突入

ライジングフリーダムが大暴れして両勢力のモビルスーツを行動不能にする場面で流れた曲です。

先程までの優雅なモビルスーツ発進シーンや、コンパスモビルスーツのカッコいい活躍シーンとは裏腹にキラの鬼神の如き戦い振りが印象的な場面です。

ライジングフリーダムがビームサーベルでジンを切断する時にエレキギターの音が入るのですが、そこから激しいアクション曲に切り替わるのがカッコいいですね。

曲の最後に朝焼けを背に佇むライジングフリーダムの姿も、恐ろしさを孕んでいて印象的です。

1-04 アークエンジェルのクルー達

アークエンジェルの登場シーンから、ナレーションによる世界情勢の解説にかけて流れていた曲です。

アークエンジェルのテーマをバックに朝焼けの中をアークエンジェルの巨体がやってくる光景、そこからマリューやムウなど、お馴染みのキャラクターが登場する一連の場面で一息つく感じですね。

キラ達がアークエンジェルのモビルスーツデッキを後にしてナレーションが始まると、DESTINYのBGM「停戦の果てに」のアレンジに切り替わります。

「停戦の果てに」は、DESTINYの前回のあらすじ場面などでよく使われていたので、世界観がDESTINYからそれほどの間を置かずにそのまま繋がっている事を感じさせてくれるので、よいですね。

当時のBGMアレンジが使われると、20年のブランクを感じずにあの頃の気持ちに戻れるので嬉しいです。

優雅な曲調をバックに、アークエンジェルとコンパスのモビルスーツ達が大気圏を離脱し宇宙に上がると、一気に世界観が広がった感じがしてワクワクします。

1-05 ラクスの憂い

キラを想うラクス〜カガリとのテレビ電話〜回想シーンでのラクスの決意までの一連の場面で流れていた音楽です。

ラクスが歌う劇中歌「静かな夜に」のアレンジになっています。

「静かな夜に」は、SEED時代でもアレンジBGMが何曲か作成され、劇中でも流れていた印象があります。

DESTINYになると、ラクス自身は歌わなくなり、替え玉であるミーア・キャンベルがアレンジ版の「Quiet Night C.E.73」を歌うようになるので、DESTINY時代にはミーアの曲というイメージが強くなります。

そういう訳もあって、この映画におけるラクスのテーマ音楽として「静かな夜に」が選ばれているのは、ラクスが背負っているミーアに対する後悔の念もふくまれているのかな、という風にも考えられますね。

1-06 心待ちな刻

自宅でキラの帰りを待つラクスが晩ごはんを作っている時に流れる曲です。

「静かな夜に」のラウンジミュージック風なアレンジで、この映画の中でも随一の日常的な曲です。

映画公開当初は、ラクスの家庭的な面が見られたという事で結構な反響があったのも記憶に新しいです。

この流れで晩ごはんを題材にしたファンアートを描いている人もいましたね。

なかなかいい曲だと思うのですが、ほんの数秒しか流れないのが寂しいです。

1-07 逡巡する者たち

デュランダル議長の言葉に葛藤するキラと、オルフェの悪夢を見るラクスの場面に流れた曲です。

キラは過去の闇に苛まれ、ラクスはこれからくる未来の闇に苛まれているという意味では対照的です。

ここで少しほっこりするのが、眠っているラクスの毛布をかけなおしてあげるキラと、うたた寝しているキラに毛布をかけてあげるラクスです。

互いに相手の事を大切に思っている事が伝わってくるよい場面でした。

さりげない場面ですが、映画全体のテーマに繋がっていますね。

曲調が変わって、ツーリングとピクニックの場面。

ここでもちょっとだけ「静かな夜に」のメロディが顔を出します。

3曲連続で「静かな夜に」のアレンジが流れたわけですが、20年前に聴いていたあの曲が最新映画でもBGMとして流れているというのは、いいものですね。

さいごに

サイド1は、オープニングから、キラとラクスのピクニックまでの場面で使用された音楽が収録されていました。

映画では、次の場面でファウンデーションに向かうところなので、丁度いいところで一区切りになる感じですね。

次の記事ではディスク1の裏面サイド2に収録されている曲調について書いていきます。