クリエイティブ・コモンズって何?ライティングや動画作成で画像や動画、音楽などを使用したい!でも著作権周りが気になる…。
そんな風にお悩みのライターさんやユーチューバーさんはいませんか?
この記事では資格を持ったWEB設計者がクリエイティブ・コモンズについてわかりやすく説明します。
これを読めばあなたも高品質な画像や動画、音楽を安心して使用できるようになりますよ。
目次
クリエイティブ・コモンズとは?
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは、制作者(著作権保有者)が他者に対して「特定の条件のもとで」自由に利用することができるようにするライセンスです。
詳しい使用条件等は公式サイトに記載されているので割愛いたしますが、ライセンスを記載すれば画像や動画などを無料で利用することができるものもあります。
クレジット表記の例:
©ondoku3.com
(音読さんhttps://ondoku3.com/ja/post/about-credit/の音声を使用する場合)
使用時の注意点
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの作品は、クレジット表記すればどんな風に使用して良いわけではありません。なぜならクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開している作品だとしても、必ずしも著作権を放棄しているわけではないからです。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスには4種類あり、どれに属しているかでどのように使用していいのか変わってきます。
その中でも我々利用者が特に気をつけなくてはならないのが、非営利目的での使用禁止有無です。
すごく簡単に言えば、非営利目的での使用禁止作品は、アフェリエイトなど何か自分に儲けが発生する場面では使用してはいけません。
上記以外にも、使用時の注意は沢山ありますので、利用するときは必ず公式ページを熟読するようにしてください。
パブリック・ドメインもおすすめ
無料で画像や音源を使用したいならパブリック・ドメイン作品もおすすめです。
パブリック・ドメインとは、著作権保護期間(没後70年)後を代表とする公共財産とされる作品のことです。パブリック・ドメイン作品は個人利用・商用利用問わず加工もでき、無料で使用することができます。
最近ではディズニーの初期の映画が著作権保護期間を過ぎ、パブリック・ドメイン化したことが話題になっていましたね。
美術の教科書で見るような有名絵画や巨匠の作品も下記のようなサイトで配布されています。(みんな大好きウィリアム・モリスの作品もありますよ)
100円均一のセリアさんや、雑貨屋のLAKOLEさんの商品の中にも有名絵画をモチーフにしたものがありますね。
以上のサイトを紹介しましたがパブリック・ドメインといっても全くの自由に扱っていいわけではありません。必ず配布元の使用上の注意を確認してから利用するようにしましょう!
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの使い方
制作者 – クリエイティブ・コモンズで著作物を公開する方法
クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスを使って著作物を公開する方法は、比較的シンプルです。以下のステップに従うことで、自分の著作物に対して適切なCCライセンスを選び、公開することができます。
1. CCライセンスの理解
クリエイティブ・コモンズライセンスには、以下のようなバリエーションがあります:
- CC BY(表示): 著作権者の名前を表示する限り、どのようにでも使用・変更できる。
- CC BY-SA(表示-継承): 著作権者の名前を表示し、同じライセンスで共有すれば、使用・変更が可能。
- CC BY-ND(表示-改変禁止): 著作権者の名前を表示すれば、そのままの形で使用できるが、改変はできない。
- CC BY-NC(表示-非営利): 商業目的で使用しない限り、著作権者の名前を表示して自由に使用・変更できる。
- CC BY-NC-SA(表示-非営利-継承): 商業目的で使用しない限り、著作権者の名前を表示し、同じライセンスで共有すれば使用・変更できる。
- CC BY-NC-ND(表示-非営利-改変禁止): 商業目的で使用せず、著作権者の名前を表示すればそのままの形で使用できるが、改変はできない。
2. ライセンスの選択
自分の著作物にどのCCライセンスが適しているかを考えます。たとえば、自由に使ってほしいが、商業利用を制限したい場合は「CC BY-NC」を選ぶことができます。
3. ライセンスの適用
- ライセンスの選択: CCの公式ウェブサイト(Creative Commons)にアクセスし、著作物に適用するライセンスを選びます。ライセンスの選択をサポートするツールもあります。
- 表示: 著作物にライセンス情報を表示します。一般的には、次の情報を含めます:
- ライセンスの種類(例: “この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 – 非営利 – 継承 4.0 国際 ライセンスで提供されています。”)
- ライセンスのリンク(例: CC BY-NC-SA 4.0)
- 著作権者の名前: 自分の名前やハンドルネームを表示し、著作物の提供者が誰であるかを明記します。
4. 著作物の公開
著作物を公開する方法には、ウェブサイト、ソーシャルメディア、デジタルストレージサービスなどがあります。公開の際には、上記のライセンス情報を明確に記載することが重要です。
利用者 – クリエイティブ・コモンズで著作物を使用する
クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスで提供されている著作物を利用するのは比較的簡単ですが、正しい方法で使用するためには以下のステップに従うことが重要です。
1. 利用条件の遵守
ライセンスに基づいて、以下の条件を満たす必要があります:
- 表示(Attribution): 著作権者の名前、作品のタイトル(可能であれば)、およびライセンスの種類を明示します。通常、著作物に表示されている情報や、作品を掲載するページでの表示が求められます。
- 非営利(Non-commercial): 商業目的で使用する場合には、特に注意が必要です。商業利用が許可されていないライセンスの場合、商業利用はできません。
- 改変禁止(No Derivatives): 改変が禁止されている場合、作品をそのままの形で使用し、改変することはできません。
- 継承(Share-Alike): 変更した作品を再配布する場合、元の作品と同じライセンスで配布する必要があります。
2. 著作物の取得と使用
著作物を入手したら、ライセンス条件に従って利用します。たとえば、ウェブサイトから画像やテキストを使用する場合、その著作物がどのCCライセンスで提供されているかを確認し、必要な表示を行います。
3. ライセンス情報の表示
作品を使用する際には、以下の情報を含めるようにします:
- 著作権者の名前: 著作物のクレジットとして、著作権者の名前を表示します。
- ライセンス情報: どのCCライセンスが適用されているかを示すリンクや説明を含めます
例: "この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。"
Google 画像検索でクリエイティブ・コモンズ使える?
Google 画像検索を利用して、クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの画像を見つけることはできます。具体的には、Google 画像検索でCCライセンス付きの画像をフィルタリングする機能があります。以下のステップで、Google 画像検索を使ってクリエイティブ・コモンズライセンスの画像を検索する方法をご紹介します:
1. Google 画像検索を開く
- ブラウザで Google 画像検索 を開きます。
2. 検索クエリを入力
- 検索バーに検索したい画像のキーワードを入力し、検索ボタンをクリックします。
3. 「ツール」オプションを使用
- 検索結果ページの上部にある「ツール」ボタンをクリックします。
4. 「ライセンス」オプションを選択
- 「ツール」オプションをクリックすると、さらにいくつかの選択肢が表示されます。ここで「ライセンス」ドロップダウンメニューを選びます。
5. ライセンスのフィルタリング
- 「ライセンス」ドロップダウンメニューから、以下のオプションを選択できます:
- 「商用利用も可能な Creative Commons ライセンス」: 商業利用も許可されているCCライセンスの画像を表示します。
- 「非商用利用のみ可能な Creative Commons ライセンス」: 商業利用が制限されているCCライセンスの画像を表示します。
6. 画像の選択と確認
- フィルタリングされた検索結果から、使用したい画像を選びます。ただし、画像のライセンス情報はGoogle検索結果には完全に表示されないことがあるため、画像をクリックして表示される元のウェブサイトでライセンス情報を確認することが重要です。
7. ライセンスの確認
- 画像をダウンロードする前に、元のウェブサイトでライセンス条件を確認し、適切なクレジットを付けることが必要です。ウェブサイトの「利用規約」や「ライセンス情報」のページにアクセスして、正確なライセンス条件を確認します。
注意点
- 正確なライセンス情報の確認: Googleの検索結果だけではライセンスの詳細がわからない場合があるため、必ず元の画像提供サイトでライセンス情報を確認するようにしましょう。
- 画像の改変と再配布: 一部のCCライセンスでは、画像の改変や再配布が制限されている場合があります。ライセンス条件に従って利用してください。
クリエイティブ・コモンズはフリー画像?
フリー素材とクリエイティブ・コモンズの違い
「フリー素材」と「クリエイティブ・コモンズ(CC)」は、どちらも著作物を利用する際のオプションですが、意味や利用条件が異なります。
フリー素材とは、特定の条件下で無償で利用できる著作物のことです。フリー素材には様々なライセンスが存在し、その条件に応じて利用が制限されることもあります。
具体的な利用条件は素材の配布元やウェブサイトの利用規約によってさまざまです。
クリエイティブ・コモンズは、著作権者が著作物の利用条件を明確に示すためのライセンス体系です。CCライセンスを利用すると、著作物の利用者がその条件を理解しやすくなります。
ライセンスにより標準化されていることで、利用条件が明確で一貫していることが特徴です。
このように、フリー素材とクリエイティブ・コモンズにはそれぞれ特徴と利用条件が異なります。どちらを利用する場合でも、利用規約やライセンス条件を確認して、適切に利用することが重要です。
私的 おすすめクリエイティブ・コモンズ作品
ここからは私の独断と偏見でおすすめクリエイティブ・コモンズ作品を紹介します。
ドロイド君
ドロイド君(正式名称:Android ロボット)
下記ライセンスを記載すれば比較的自由に利用することができるみたいです。
The Android robot is reproduced or modified from work created and shared by Google and used according to terms described in the Creative Commons 3.0 Attribution License.
すごい可愛い
ニコニ・コモンズ
インストゥルメンタルやBGMなどの音楽、立ち絵など幅広く取り扱っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?著作権侵害は申告罪とはいえ刑事罰になり得ますので、法人であっても個人であっても慎重になりたい場面です。そういったところでクリエイティブ・コモンズ作品は強い味方になりそうです。
この記事を参考に、引用元をよく読み利用してくださいね。
webデザイナーなのでそれっぽい記事を書きます